フォームに「最大 2 MB」と書いてある。あなたの HEIC 写真は 1.8 MB なので収まる。次は Pro モデルで撮った 48 MP の写真、6 MB なので収まらない。あるいはファイルが Live Photo なら、静止画に短い動画が加わり、サイズは倍になる。
HEIC はすでに圧縮済みのフォーマットなので、「HEIC を圧縮する」という便利なボタンは存在しない。実際にやることは、自分で制御できるフォーマットに変換し、3 つのレバーのいずれかで縮めることだ。このチュートリアルでは各レバーの内容と代償、フォルダ全体を一発で小さくする手順を紹介する。
HEIC がすでに小さい理由
HEIC は 4K ビデオと同じコーデック、HEVC 圧縮を使い、同じ品質なら JPEG のおおよそ半分のデータで保存できる。12 MP の写真は HEIC で約 1.8 MB、JPG で約 3.5 MB だ。だから HEIC がまだ大きすぎる場合、残りのサイズはふつうセンサーのせいである。48 MP の写真は 4 倍のピクセルを持ち、どのコーデックもそれを消し去ることはできない。
これは考え方を変える。魔法の「圧縮」ボタンを探しているわけではない。3 つのレバーのどれなら、このファイルに対して許容できるかを決めるのだ。
レバー 1:品質を下げる
品質設定を下げて JPG として再エンコードするのがわかりやすい手だが、効果は最も小さい。品質 85 なら、JPG は見た目をきれいに保ったまま、元の HEIC より小さくなる。品質 70 ならさらに小さくなるが、グラデーションにバンディングと柔らかさが出始める。
限界は、ほとんどの写真が、アーティファクトが目立つようになる前に、一定の下限より小さくならないことだ。このレバーは、さほど厳しくない上限にファイルを収めるのに適しており、大幅な削減には向かない。
レバー 2:解像度を落とす
これが最も強力なレバーで、多くの人が飛ばしてしまうものだ。4000 × 3000 の写真を 2000 × 1500 に縮小するとピクセル数は 4 分の 1 になり、スマホやノート PC の画面で見る分には、ふつうこれで十分だ。48 MP の画像を 12 MP に縮小すれば、品質に触れる前からデータは 4 分の 1 に減る。
代償は硬い天井だ。縮小したファイルから大きくプリントすることはできないし、トリミングもできない。あとでそうした使い方をするかもしれないなら、オリジナルは安全に保管し、送るコピーだけを縮小しよう。
レバー 3:メタデータを削除する
EXIF は実際の重さになる。位置情報、レンズデータ、サムネイル付きで撮影された写真は、数百 KB の付随データを持つ。これを削除するとファイルは小さくなり、同時に GPS 履歴も消える。EXIF プライバシーガイドでは、フィールドごとの内容と、削除すべきプライバシー上の理由を解説している。
このレバーの効果は小さく、通常 10 〜 20% だが、ほかの 2 つと組み合わせられる。
各レバーの代償
| レバー | 典型的な削減率 | 失うもの |
|---|---|---|
| 品質 85 | ~30-40% | 画面では見えないものなし |
| 品質 70 | ~50-60% | グラデーションのバンディングと柔らかさ |
| 50% に縮小 | ~75% | プリントやトリミングのための解像度 |
| メタデータ削除 | ~10-20% | カメラの詳細と GPS |
品質調整と縮小を組み合わせれば、6 MB の 48 MP 写真は、画面では正しく見える 1 MB 未満のファイルになる。
フォルダ単位の一括ワークフロー
写真をまとめて扱うなら、ブラウザで一度に済ませる。私たちの HEIC to JPG コンバーターは品質を選べ、すべてのファイルをローカルで読み込むので、何もアップロードされない。フォルダをドロップし、品質を設定し、結果をダウンロードする。Web サイトに載せるファイルなら、HEIC to WebP でさらに縮められる。同じ品質で WebP は JPG より小さいからだ。HEIC to WebP ガイドに数字が載っている。
どちらの場合も共通するルールが 1 つある。すでに圧縮した JPG からではなく、元の HEIC から変換すること。圧縮済みのファイルを再圧縮するとアーティファクトが積み重なる。これは非可逆 vs 可逆圧縮で解説した世代劣化だ。
まとめ
HEIC の写真が大きすぎるとき、圧縮ボタンを探してはいけない。JPG か WebP に変換し、レバーをこの順で使う。まずメタデータを削除し、次に品質を妥当な下限まで下げ、それでも足りなければ縮小する。それぞれ代償は違う。ほとんどの写真では、最初の 2 つで気づかないうちに上限を下回れる。
